びょーき☆

  • 2009/02/10(火) 02:59:04

◆変形性股関節症の臨床症状◆
変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減ってきて足の付け根にある股関節に痛みをきたす病気です。変形性股関節症には以下のような臨床症状があります。

 ①疼痛
 ②可動域制限・関節拘縮
 ③筋力低下・筋萎縮
 ④患側下肢の短縮
 ⑤跛行
 ⑥他の関節・脊椎疾患の合併

 

①疼痛

罹患した股関節部から大腿部にかけての痛みが主で、膝にまで痛みが放散してくる方もいます。
初期の頃は、いすから立ち上がったりするときなど体の動かしはじめに痛みを感じ、症状が進むと持続性となり、重症になると夜間や安静時にも痛みを認めるようになります。
また、痛みのため次第に遠くへ外出しないようになります。


②股関節可動域制限

股関節の動きが悪くなってくることで、屈曲制限(曲げにくい、爪切りの姿勢が困難)・外転制限(股が開かなくなってくる)が主で、進行すると関節拘縮といって股関節が本当に動かなくなり、自分で爪が切れなくなって人に爪を切ってもらわなければならなくなったり、靴下が自分で履けなくなったりします。


③筋力低下

大腿四頭筋(ふとももの前面の筋肉)や中殿筋(骨盤の外側にある筋肉)などに起こります。筋力低下が続くと本当に筋萎縮(きんいしゅく、=筋肉がやせ細ること)が起こり、膝上10cmぐらいの大腿部(=ふともも)を両手で触って比べてみたり、交互に利き手で触って比べてみると、細くなってくるのが自分でもわかるようになります。


④脚長差

脚長差は通常は1〜2cmですが、脱臼位にある場合は4〜5cmも短いことがあります。


⑤跛行

足を引きずること(いわゆる「びっこ」)ですが、上記の①②③④があいまって発生します。変形性股関節症や臼蓋形成不全などの股関節疾患での特徴的な跛行は、トレンデレンブルグ歩行(Trendelenburg's gait, waddling gait)といって、患側の足に体重がかかったときに反対側の骨盤が下がり、上体は同時に患側に傾く特徴的な跛行で、専門の医師が診ればすぐにわかります。筋力低下が進行すると上体の傾きがひどくなり、ひょろひょろ歩くようになってきます。
 ⑥「放置した場合の経過」のところで理由を述べますが、変形性股関節症が進行すると、腰痛を発症し、さらには反体側の膝の痛みも出現するようになります。

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する

画像の文字を半角数字で下記ボックスに記入ください。
文字が読みにくい場合はブラウザの更新をすると新しい文字列が表示されます。